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子どもの貧困勉強会

6月11日(土)、台東区議会・本目議員主催の、子供の貧困勉強会に参加して来ました。

ameblo.jp

この勉強会のことは、アパートのポストに投函されていた広報を見て知りました。普段はこういったものに余り目を通さないのですが、ちょうどその時、子供の貧困問題を知って衝撃を受けていた所であり、折も折、あまりにも絶好のタイミングだったので、これは行かねばと思ったのでした。

 

勉強会は、台東区生涯学習センターの広い一室を借りて行われました。参加者は20人ほどで、お孫さんのいるお年寄りの方や子育て中の方、ライターの方など様々な人が来ていました。こういった類の勉強会は、キャンセルが多く実際の出席者は少なくなってしまうらしいのですが、今回はキャンセルが殆ど無かったそうです。それだけ、この問題へ強く関心を持った方が多かったということかもしれません。参加者の中には、勉強会の常連で顔見知りの方もいたようですが、殆どは初めて参加される方ばかりだったように思います。私などは、最近政治に興味をもって、なおかつたまたま広報を目にして参加した普通の区民ですが、居心地の悪さもなく、難しすぎてついていけないということもなく、とても勉強になり、有意義な時間を過ごすことが出来ました。

 

勉強会は、講演とワークショップ形式で行われました。講演して下さったのは、主催の本目議員と、子育て支援NPOで活動されている方でした。ワークショップでは、5~6人の班を作り、その中で「なぜこの問題に関心をもつようになったのか」「貧困について知っていることは何か」「これから出来ることは何か」と言ったことを話し合いました。

 

以下、講演とワークショップで学んだことを書いていきます。

  • 日本の貧困率は高く、6人に1人が貧困とされている。
  • 台東区の小学生の1/4が支援を必要としている。中学生は1/2が支援を必要としている。中学生になって支援が必要な割合が増えるのは、裕福な家庭の子供は私立に行くことが多いため。ここ数年でいくらか改善はされているものの、大きな変化にはなっていない。
  • 経済的な貧困だけでなく、心の貧困も問題に。子供たちの居場所であるはずの児童館が閉鎖されていっているなどの問題が起きている。
  • 貧困は連鎖する。どこかで、この連鎖を断ち切らないといけない。
  • 子供は票を持っていないので、子供の貧困問題に取り組んでくれる政治家が少ない。
  • 貧困は見えづらい。そのために、貧困は本当に存在するの?と半信半疑な人も多い。勉強会の参加者の中でも、実際に身の回りに居る貧困児童を知っている人は殆どいなかった。
  • NPO法人「たいとこネット」では、無料学習支援やこども食堂などの活動を行っている。
  • 無料学習支援に来る子供たちは、中学生でも9割が分数の計算が出来ない。しかし、環境に恵まれなかっただけで、学習支援によってちゃんと出来るようになっていく。 

 

こども食堂の利用者に制限をつけないとか、学習支援に来ている子供たちに家庭の事情を根掘り葉掘り聞いたりしないといったように、「貧困」というイメージで子供の尊厳を傷つけないよう、NPOの方が慎重に配慮しているのが印象的でした。貧しい家庭の子供が行く所だというイメージがついてしまうと、子供を助けるための施設のはずなのに、子供が来づらくなってしまうので、気を付けているそうです。しかし、そこまで思い至らない人もいて、「こども食堂って生活保護受けている人が行くんでしょう」と不躾に発言したり、こども食堂に来ている人にアンケートをとって年収を聞き出そうとしたりなど、子供の目線を無視して、良くないイメージを押し付けようとする人も多いそうです。また、そういった不躾な発言や偏見があることが、貧困の問題を表に出しづらくしている一因にもなっているようです。

 

私自身は、たまたま貧困の家庭ではありませんでしたので、経済的な貧困について実感するということは出来ません。けれども、学習環境が無いために勉強についていけず、中卒で社会に出ようとしている子供たちがいるというお話しなど、具体的なことを聞いていくと、問題の深刻さも分かります。やはり、子供の内は知らないことも多いのですから、周りの大人がちゃんと必要なことを教えてあげなければいけないでしょう。でないと、間違った道へ進んでしまったり、悪い大人に騙されてしまう。学びたいという気持ちがちゃんとあるのに、環境のせいで諦めてしまったり、劣等感のために自分で自分の可能性を閉ざしてしまうのは、本当に寂しいことです。学校でそういう子供が救われたら良いのだけれど、きっと学級から溢れてしまう子もいるでしょうし……。経済的には問題が無かったとしても、必ずしも家庭に居場所があるとも限らないので、学習支援室とかこども食堂とか、受け入れてくれる大人がいる空間があるのは、とても良いことだと思いました。

 

勉強会に参加して、色々な生身の人達の声を聴き、よりこの問題を身近に感じることが出来るようになりました。こういった社会問題について、今までは自分のことで精一杯だったために目を向けることが出来ず、我関せずで居られたけれども、たまたま自分は当事者にはならなかったというだけで、多くの人が苦しむ社会問題があると知ると、無知であることも罪になってしまうのだと痛感します。最近政治や社会に関心が出来たばかりで、今はとても、自分がどういう関わり方が出来るのかはわからないですが、少しずつ意識をして、勉強していってみようと思っています。